突然あごが痛くなって開かなくなる。口の開閉時、左右のあごの開閉にずれがある。口を開けて縦に指三本入らない。こういう症状を総称して顎関節症といいます。
あごは左右同時に動く2関節で、こういう関節は顎しかありません。あごの使い方に偏りがあるのが原因で、よく言われる「噛み合わせ」はあまり重要な問題ではありません。
主な原因は精神的ストレスです。ストレスがあると就寝中に歯ぎしりをしたり、喰いしばったりします。この時あごにはかなりの負荷が加わるので、あごの筋肉が 疲労して左右の顎関節の動きに歪みが出てくるのです。同時に首にも負担がかかりますが、顎関節症の方は首の筋肉が疲労で硬くなっているのも特徴のひとつです。
当院の対処法とアドバイス
あごの開閉時の違和感は、筋肉が硬くなっているのが原因です。
咬むための筋肉(咀嚼筋群)を柔らかく緩める必要があります。疲労状態で硬くなっているので、そのまま放っておくと頭痛にまで発展することもあります。
バランスよく開くためのエクササイズも必要になりますが、大きな動作で五十音を読み上げるだけでも効果はあります(痛い時は無理しない)。
顎関節症もいわゆる生活習慣に原因があります。物を食べるときに片咬みしないこと。 ガムや固いものを食べ過ぎて顎を疲労させないこと等。 それからあまり意識がないのが、パソコンを使う時、斜めに向かって座っている人。 たとえば左斜めを向いて座っていると、左の奥歯に力が入りやすくなります。その他、頬杖をつく、電話の受話器を首と肩に挟んで電話をかける人等々。 こういう生活習慣はすぐにでも改めましょう。
また、自分は精神的ストレスがないと思っても、もう一度周囲の環境を見直してみることも大事です。 歯科でマウスピースを作ってもらうことも効果はありますが、マウスピース自体がストレスになる場合があるので、歯科医とよく相談してください。
※当院の対処法ならびに施術の効果については個人差がございます。
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